観てきました。
本日のキャストは、以下の通りです。
アントワネット:笹本さん
マルグリット:ソニンさん
フェルゼン:田代さん
ルイ16世:原田さん
追加で取れたチケットなので、キャストが偏る・・・でも「ルイ16世」初登場☆彡
本日の舞台で、また前回の感想から、変わった部分が色々ありました。
大きかったのは、「ソニンさん」の演技。
それより、「早めに訂正」というより、徐々に良さが作品と共に染みてきた楽曲。
相変わらず、難しい音程ですが、全体を通して聴くと統一感があっていい!!
今日、曲の良さを実感しました。
相変わらず遅いです。
そして感想は変わります(開き直り)。
ただ、1回じゃ理解できない難曲なのは、変わらない印象(言い訳)。
ここからは、より、個人的感想なので、ご容赦ください。
今日の「笹本さんアントワネット」は、前回と基本的に同じ方向性の役作り。
割と庶民的で、気が強く、なにより母性愛に満ちていて、そこが「共感」できる点。
なので、やっぱり、3回泣いて、ハンカチで鼻をかみました(次はティッシュで)。
子どもと引き裂かれた場面は、今日は泣き叫ぶような絶唱でした。
客席のあちこちで、鼻ずる音が聴こえます。
多分、「笹本さんアントワネット」は、この方向性だろうと思ったこと、「花總さんアントワネット」も基本は変わらないと思ってるので、2人の方向性の違う「アントワネット像」を観て、思ったことを書きます。
人によって感じ方が違うので、個人的な感想(意見?)です。
私には、「花總さんアントワネット」は、「庶民には共感できない人物像」で演じているように見えます。
王妃様そのもの。
子どもに対する愛情も、きっと乳母に育児は任せて、全面的に自分で子育てしていないと(勝手に)思っているので、母性愛が多少弱めでも、それが合ってる。
(「花總さんアントワネット」では、インパクトが薄い場面に見えるだけです。)
「共感しにくい人物」(非共感系)の方が、王妃様らしくて好きです。
「花總さんエリザベート」でも、同じことを感じました。
「共感できない人物」(非共感系)であるところが、しっくりきて好きです。
一方、「笹本さんアントワネット」は、気が強い印象などは、ここでは論外にして、母性愛が強くて、泣かせます。
母性愛で感動させる場面が超印象的なので、ここから逆算して、こんな「アントワネット」もありかも、と思いました。
「王妃」であるけど「子を持つ母親」の悲しみで「共感させる人物」(共感系)。
そして、「庶民的」≒「共感できる人間味のある人物」です。(ここ微妙)
月組『エリザベート』の「愛希さんエリザベート」も、人間味があり、共感できるので泣いてしまう「エリザベート」でした。よって「共感系」です。
個人的には「花總さん」の作り上げる「非共感系」が「皇后」としてはしっくり来て好きです。
なので、最初、「共感系」に否定的だったのが、「こんな人かもしれないな」と、役作りの方向性の違いで、何より「好みの違い」かもしれない、と思いました。
全体の演技は、ここでは語りません。
「共感系」と「非共感系」は、「優劣」でなく「好みの違い」へと昇華されました。
人によって、「花總さん」「愛希さん」の皇后役で、好きなところは違うと思います。
ただ、結構「共感系」が好きな人が多いのかな!?
と、「エリザベート」と「アントワネット」に対する、客席の感動の空気から思いました。
私は、「共感系」は感動して泣くし、いいけれど、やっぱり「非共感系」が好きです。
「エリザベート」と「アントワネット」は、人物が違うので、比較できないです。
ただ、「共感できるかどうか」の点においてです。
しかも「アントワネット」は全体的に、特に最期は共感して涙を誘う役なので、その点でも、2つの役は、比較できないと思います。
ただ、「役作りの方向性の違い」が似てたところから、思ったことです。
というわけで、個人的感想です。
失礼ですが、後からチケットが取れる状況のこの公演。
(取れにくくなってきました。)
「アントワネット」に関しては、「歌唱」「美貌」など技術的な差はあまり感じません。(持ち味の差は感じる)
どちらかと言うと、「人物像の描き方が違う」方が印象的です。
他のキャストもWキャストが多いだけに、情報不足で分からないです。
ただ、「アントワネット」の違いで、チケットが取れにくい印象はないです。
そこから、「アントワネット」は、「個人の好みの違い?」と思いました。
他のキャストの人気度も、関係してきますが、組み合わせパターンが多すぎて、今のところ、どのパターンが人気か、分からないです。
いきなり、「愛希さんエリザベート」に話が戻ります。
「好みの違い」で、「共感系」(と勝手に思ってる)の「エリザベート」が受け入れられやすいなら、退団後、もし『エリザベート』や『アントワネット』系の役を、「花總さん」とWキャストで演じた時、同じ状況になりそう、と思いました。
『花總さんブランド』(当代きっての皇后役者)は、「非共感系」にあると勝手に思ってました。
これが、解釈違い?と思ったこと。
そして、「共感できる」点が感動を呼ぶのなら、風向き変わるかも・・・。
「王妃の風格」や「経験差」はあるかもしれません。
ただ、それ以上に「共感」を観客が求めるなら・・・!?
衣装や舞台セットが豪華で、人気作品『エリザベート』。
Wキャストに、「愛希さん」登板されても、「共感系」で競えそう。
まだ、在団中に不謹慎ですが、ふと、二人の「アントワネット」の違いを観て、思いました。
さいたまんぬ