長年培った「娘役力」の成果(+男役力)が複雑~帝劇『マリー・アントワネット』より~

今回、『マリー・アントワネット』に宝塚OGの方3名出演されてます。

花總まりさん」「彩吹真央さん」「彩乃かなみさん」

先日出演されていたのは、元男役「彩吹さん」と元娘役「彩乃さん」。

今回の作品、豪華なキャストと、しつこく書いてます。

主なキャストが、他の作品で、主役できる位、押し出しが強い方々が多いです。

 

でも、主なキャストの中で、押し出しが弱い方がお一人。

役柄上、演技と思うのが半分、この押し出し度だから(ができる)と配役されたと思うのが半分。

 

ランバル公爵夫人「彩乃さん」。

最期まで、「アントワネット」の傍に寄り添う優しい婦人。

演技の上手下手の範囲で片付けられない「寄り添い度」。

ネタバレですが、

この役は、ほとんど見せ所がなく、常にただ寄り添ってます。

唯一のソロ曲以外、印象に残る出番がないです。

そういう役柄です。

 

宝塚OGは、「新人女優」として舞台を観ることにしてると以前に書きました。

ただ、宝塚OGでも、観る舞台に出演される方は、大体同じなので、「彩乃さん」初めてかも?

演技については、さておき、

「寄り添い度」だけ語ると、

決して出しゃばらず、いつもアントワネットに寄り添っていて、

多分、アントワネットも(セリフに印象がないからか)、

その存在のありがたさを、それ程実感していない位、さりげなく寄り添う姿。

包み込むような温かいやさしさ。

ハマってました。

「包み込むような温かいやさしさ」は、「彩乃さん」の持ち味の印象です。

 

ただ「寄り添い度」は、「宝塚の娘役力」の成果、培ってできたものに見えました。

押し出しの強い「娘役さん」もいらっしゃいます。

でも、大概、トップスターや男役さんが同じ場面に登場すると、一歩下がるように、意識されている方が多いと思います。

「宝塚の舞台」は、そう見えるように、演出されていることが多いです。

(全ての人には当てはまらないです)

 

長年、培ったものは、身についてるので、意識しても中々変えるのは難しいです。

元の資質もあるので、「娘役」を一括りにはできないです。

ただ、「寄り添い度」役は、「宝塚の娘役さん」ピカイチと思います。

今回、「彩乃さん」の寄り添い方、自然でしっくりしてました。

 

「公爵夫人」役としては、初観劇での感想は「微妙」です。(若く見える.etc)

ただ「寄り添い方」と、すっと身を引く辺りの所作が、堂に入ってました。

 

他の役柄を観てないので、言い切れないですが、「押し出しの強さ」がないと、舞台の主役にはなれないです。

退団後、「押し出しの強い役」を貰うのは、他の女優さんより厳しいなと、思いました。

目立つことで、舞台の役を勝ち取ってきた「女優さん」たち。

(だから、異色の「レミゼ」の「フォンティーヌ」は「仙名さん」にお願いしたい!)

 

一方、ローズ役の「彩吹さん」は、超クセのある押し出しの強い役。

上手かったです。

ただ、上手過ぎても、押し出し強くて、綺麗でも、違和感がありました。

「彩吹さん」の演技は全然違和感なく、己の葛藤の問題です。

 

「彩吹さん」の役、かなり品のない、がめつい女性です。

その役柄を意識した化粧。

上手い!上手いけど、手放しに褒められない、複雑さが残りました。

そして、「悪い役」を「宝塚OG女優さん」であまり観てないことに気づき、だから違和感を抱くのだと、気づきました。

どうでもいい気づきです。

でも、ヅカファンから、外部の舞台を観る時には、大きい壁。

(個人差はありますが)

 

この先、こっち方面の役が次々割り振られたら、どうしようと思ってしまった位、かなりいい感じの「品のない悪女」でした (*TーT)b!

「彩吹さん男役」・・「ファントム」の「キャリエール」は、もう過去の人(TmT)・・・

もう「彩風さん」のもの (・ω・)b

 

元々の持ち味なども考慮して、キャスティングされると思います。

(彩吹さんは論外)

退団後、宝塚OGが女優として活躍される時、長年培った「男役」の男っぽさが抜けるまで苦労されるような話がよく持ち出されます。

確かに、「男役らしさ」からの脱却の方がハードルが高そうで、インパクトも大きい印象があります。

 

ただ、長年培った「娘役らしさ」も結構、退団後の役に影響するなぁと、思いました。

よく見かける「和音美桜さん」もやわらかい印象の役が多い。(観た範囲内です)

 

若い頃に必死に積んだ経験が、邪魔になり、脱却したいと思った時は、自己否定してるみたいで、長年舞台を経験を積んでるだけに切ないなぁと思いました。

 

経験を積まないと培えないものは、後から培うのは大変なので、舞台人としての基礎は財産で、強力な武器だと思います。

 

姿勢の良さは文句なく、ドレスでのお辞儀、優雅さは、余裕の宝塚OG☆゚・*:.。.☆

 

培った経験をどういう形で活かすか、優雅で美しい舞台ばかりではないです。

外部の舞台で活躍するにあたり、最初不利なのは、やはり、「宝塚」は舞台だけど、特殊な世界だなぁと、お二人を観ながら思いました。。

そんな中、変わらない「花總さんアントワネット」待ちです☆彡

 

個人的感想なので、ご容赦ください。

 

さいたまんぬ

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