「明日海さん」の「1本物が多い」凄さを思う

来年花組公演『CASANOVA』が発表されて、思ったことの1つが、

「明日海さん、1本物作品多くない?」

でした。

・1本物作品は、話題作が多くて印象に残ること

花組は「EXCITER!!」のように、「ショー」作品にも人気作が多い印象

 ⇒「ダンスの花組」のイメージで、「ショー」は外しにくい

 ⇒1本物が少ない

という偏見かもしれないので、数えてみました。

 

大劇場公演(東京公演)の作品数です。

Wikipedia」を参考に数えたものの、間違っていたらごめんなさい。

トップスター:作品数(1本物作品数) ☆在団中

☆「明日海りおさん」:9作品(4作品:『CASANOVA』含む)

蘭寿とむさん」:6作品(2作品)

真飛聖さん」:6作品(2作品)

春野寿美礼さん」:9作品(2作品)

龍真咲さん」:8作品(3作品)

☆「珠城りょうさん」:4作品(2作品:『エリザベート』含む)

早霧せいなさん」:5作品(1作品)

☆「望海風斗さん」:3作品(1作品:『ファントム』含む)

「柚希礼音さん」:11作品(4作品)

☆「紅ゆずるさん」:4作品(1作品:『霧深きエルベのほとり』含む)

和央ようかさん」:10作品(3作品)

大空祐飛さん」:6作品(2作品)

朝夏まなとさん」:5作品(2作品)

☆「真風涼帆さん」:2作品(0)

 

花組の「1本物」が他組より少ないというのは、偏見でした。

ただ、「明日海さん」、多いですね。

数は「柚希さん」と同じですが、在団年数からすると、割合では、多いです。

なお、割合では「珠城さん」の方が多いです。

割合は、在団中なので、変わってくるにしても、「明日海さん」現時点では多いです。

月組準トップスター時代、「ベルばら」と「ロミオとジュリエット」で1本物を役替わりで主演されているので、より多く感じるのかもしれません。

「1本物」の4作品の内訳は

エリザベート」「ミー&マイガール」「ポーの一族」「CASANOVA」

です。

ちなみに「柚希礼音さん」の4作品の内訳は

太王四神記 Ver.II 」「オーシャンズ11」「ロミジュリ」「眠らない男・ナポレオン」

です。

 

「1本物」は、

①海外ミュージカル

②有名な原作が、脚本・演出化されるオリジナル作品

③作・演出 オリジナル作品

です。

①②は、上演権、著作権を獲得するのに、お金がかかりそう。

①は、完全な新作ではないので、②の方が冒険色が強いです。

「柚希さん」は、

・①「ロミジュリ」の初演キャスト

・②「オーシャンズ11」の初演キャスト

・オリジナル作品「眠らない男・ナポレオン」

・4作品全て、小池先生が演出(潤色)されている

 

①のように、有名作品の「初演キャスト」は名誉であり、「実力を認められている事の証」だと、「メリーポピンズ」に関連する記事で読みました。

確かに、作品の成功が、かかっているので、失敗のない役者さんを起用します。

そして、成功すれば、再演の道が開かれます。

②は、原作ファンを取り込むことと話題性で、集客がある程度は見込めます。

ヒットすれば、劇団に上演権があるので、再演もできて、「おいしい」です。

もっとすごいのは、

③オリジナル作品、と思います。

これは、作・演出家が充て書きするので、②より冒険度が高いです。

失敗しても痛くないよう、人気(集客力)のあるスターさんを起用しても、1本物で失敗した場合、演出家の経歴にも傷がつき、「ショー」が無い分、隠しにくいです。

なので、演出家も、かなり無難な先生を起用します=小池先生。

「歌劇誌」やインタビュー記事を読むと、演出家先生は、依頼を受ける形なので、4作品全てが小池先生なのは、劇団の意向と想像されます。

劇団の「柚希さん」への期待度の高さが窺えました。

それに応えた、「柚希さん」もすごいお方でした。

前置きに偉大なる「柚希さん」を恐れ多くも使ってしまいました。

 

長くなりましたが、

本題、「明日海さん」です。

「1本物」の作風の流れは、「柚希さん」と似ています。

エリザベート」「ミー&マイガール」と初期の頃は、無難に外れのない作品です。

次の「ポーの一族」は②で、大ヒットの「傑作」となりました。

劇団側にとって惜しいのは、再演するにあたり、キャストが難しいこと。

でも、「伝説の舞台」となり、「名作を生み出した」という劇団の「名声面」での「収穫」ありで、大成功です。

(個人的感想です)

そして、次はオリジナル作品。

演出家先生を、これまでのように、無難な小池先生ではなく、生田大和先生を抜擢。

「1本物」でオリジナル作品の作・演出を、若手の演出家先生に任せる。

冒険度、かなり高いです。

「生田先生」への劇団の期待が、窺えます。

そして、失敗しても大丈夫と思う、劇団の「明日海さん」への信頼度を感じます。

懸念が一つ。

退団公演は、比較的、本人の希望が伝わりやすいと聞いたことがあります。

「明日海さん」の希望なら、この説は「無し」です。

ただ、仮に希望しても、1本物を任せるには、かなり冒険な先生だと思っております。

(生田先生、作品を観た後に謝ります。現時点で抱いている個人的感想です。)

いずれにせよ、オリジナル1本物作品を、まだ知名度の若干低めの演出家先生に任せて、上演に踏み切るのは、「明日海さん」への信頼度なしにはできません

そこが、表題の「すごさ」です。

花組メンバーの充実度も、もちろん含まれます。

 

原点に戻り、「1本物が多い」から話が膨らみました。

「1本物が多い」って、だから何?

・・・驚いただけです。

理由も分からないので、想像で語ります。

 

そもそも「1本物」が「2本立て(芝居とショー)」より少ないのは、

「2本立て」が原則(モットー)だから

という理由のみではないと思います。

 ・上演コストがかかる(成功しても、原価が高いので実収益は低い)

 ・配役が少なく、若手の出番が少なくなり、ファンから不満が出る

 ・「2本立て」の方が人気がある(+劇団側のコスパがよい)

 想像の限界です。

それでも、「1本物」作品が上演されるのは、

 ・話題作をきっかけに、ファン層拡大

 ・「1本物」作品の再演は、人気で無難に成功する

 (作品名で、客を引き寄せる)

 「エリザベート」「スカーレットピンパーネル」.etc

 やはり、作品だけで、観に行きたくなります。

 

ただ、人気があると分かっていても、数が少ないのは、「1本物」はどんなに成功しても、実収益が低いのではないでしょうか。。

それなのに、人気のある「明日海さん」で、「1本物」を多く上演する必要性が分からないです。

ポーの一族」で「1本物」終了。

今後、退団までの公演の「2本立て」作品が続けば、3本なので、多く感じません。

たかが、1作品の違いですが(現時点で)。

それが今、微妙な雰囲気が漂ってます。

そこで、4作目が「オリジナル作品」であること(座付き演出家でコストが比較的安い)が、キーポイントだと思われます

「2本立て」で、お芝居パートを「生田先生」が書けば、違和感なかったです。

なので、1本物「CASANOVA」には、何か「ドッキリ」仕掛けが含まれていると思います。

次世代演出家の育成か、新たな戦略か、よく分かりませんが、いずれ分かることです。

花組、「要観察」ですね。

どの組でも、言ってる気がしますが。。。

 

さいたまんぬ

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